2017年前半期の競馬場

2017年前半期に訪れた競馬場の振り返りメモと写真です。
ひとつひとつ記事かくの大変なので一場一言くらいのつもりでしたがだいぶ長くなってしまいました。

2017.01.15 中山競馬場 京成杯 コマノインパルス 田辺裕信

コマノインパルス 2017年は田辺の無双でスタートしたのだなあと思い出した。腰痛の影響かパフォーマンスに波があって年間を通して大活躍とは行かないようだけど、写真を撮っていてライディングフォームが格好いい貴重な日本人騎手なので更なる活躍を願っています。

2017.01.15 中山競馬場パドック モーリス引退式 砂岡春奈

モーリス引退式 競馬用語百四識→先週の結果分析(春奈の勝負ぅー!)→中央競馬全レース中継と、ひとつひとつ信頼を重ねて着実にステップアップする砂岡さんが、日頃好きだと公言しているモーリス号の引退式の司会をすることに。こういうところをリスペクトしています。ご結婚おめでとうございます。
日が沈んだクソ寒い競馬場で行われたとても温かい引退式でした。船橋競馬場で行われたマズルブラストのお別れセレモニーが近い雰囲気だったかと思います。

2017.02.11 東京競馬場 クイーンカップ アドマイヤミヤビ C・ルメール

アドマイヤミヤビ http://karasi-gj.hatenablog.com/entry/2017/02/24/000100
↑を参照してください。
レーヌミノルは次走で浜中騎手が大斜行をやらかして池添騎手に乗り替わり、桜花賞を勝ちました。Gallopの重賞年鑑に、乗り替わる池添に浜中が「乗りやすい馬」だと伝えた話が載っていました。なるほど。深イイ。結局、距離が厳しいとは思いつつも牝馬クラシックは三冠とも◎レーヌミノルでした。その後MCSでは4着に来ており、2018年期待しています。スローペースのスプリンターズステークスヴィクトリアマイルで見てみたいです。

2017.02.19 東京競馬場 ヒヤシンスステークス エピカリス C・ルメール

エピカリス 用事があってフェブラリーステークスは観られないけれどもこのエピカリスはもしかしたらもしかするかもしれないのでと足を運んだ。もっと楽勝するのかと思っていたけどだいぶ厳しい展開だったし2着馬アディラートも強そうなのでまあ。三白眼が遠くからでも判別できる、イカした馬です。
ベルモントステークス直前スクラッチ、妙に急ぎすぎた復帰2戦、こんなにイカした馬に出資したのにもどかしい気持ちを飲み込まなければならない出資者さんマジ大変だと思いますが、競馬の世界はこんなうまくいかない話ばかりなのでサラブレッ道は本当に修羅の道です。フレンドロードだけがビクトリーロードです。

2017.02.26 中山競馬場 中山記念 ネオリアリズム M・デムーロ

ネオリアリズム http://karasi-gj.hatenablog.com/entry/2017/02/26/220212
↑を参照してください。

2017.03.20 中山競馬場 フラワーカップ ファンディーナ 岩田康誠

ファンディーナ 返し馬 ファンディーナ ファンディーナ ポンポン http://karasi-gj.hatenablog.com/entry/2017/04/13/155401
↑を参照してください。

2017.04.15 中山競馬場 中山グランドジャンプ オジュウチョウサン 石神深一

大生垣障害 最終障害 王者オジュウチョウサン 追いかけているサンレイデュークに期待しつつも、オジュウチョウサンを負かしには行かず2~3着狙いだろうと思い、オジュウチョウサン頭の3連単を持っていました。結果的にそれでも正解だったのですが、4角でオジュウチョウサンに並びかけるサンレイデュークを見たときの「キタキタキタキタキタキタキタキタ」というワクワクが「いやちょっと待て差したら困る」に邪魔されてしまい、頭の痛い最後の直線でした。サンレイデューク頭の馬券を握って直線を迎え、「難波ァ!」と叫びたかったです。サンレイデュークの勝負気配を読み切るのは難しかったと思いますが、こちらが思い切ることは出来たかもしれないので。
レースの見どころとしては、オジュウチョウサン石神深一騎手の左右のライン取りでしょう。JRAのWebサイトのつくりがWack過ぎてレース結果のページへ直接パーマリンクを貼れませんが、公式サイトから「競馬メニュー」→「レース結果」→「過去のレース結果」から「2017年4月15日 3中」に行って「11R中山グランドジャンプ」の「全周パトロール」を見てください。大障害コースは高い位置で末脚を残して最後の直線をむかえることが重要で、そのために内外が入れ替わる襷コースでのバンケットでの距離ロスを抑える必要があるのですが、オジュウチョウサンは2回の襷コースで自然に内のラインを取って順位を押し上げることでライバルのアップトゥデイトに対して優位を取っています。飛越・スタミナ・末脚と、オジュウチョウサンの武器はたくさんありますが、この操縦性の高さと鞍上のヘッドワークも大きな武器であると思います。この日のライン取りは、カラジとブレット・スコット騎手が中山グランドジャンプ三連覇を達成した2007年の中山グランドジャンプを思わせるものでした(このレースもいつか全周パトロール公開して欲しいです)。
しかしこれでオジュウチョウサンはカラジに並ぶJ・G1三連覇を達成です!!!の持つ中山グランドジャンプ三連覇の記録へあと1勝です。カラジの馬名をHNに使っている身としては複雑なところもありますが、マークされる王者の立場からどのような形で大記録を達成するのか、楽しみにしています。

【障害レースを語ろう】西谷誠騎手×高田潤騎手(2)『勝利騎手が明かす、大障害コースの勝負の分かれ目』 - 東奈緒美・赤見千尋 | 競馬コラム - netkeiba.com

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2017.04.16 中山競馬場 皐月賞 アルアイン 松山弘平

ファンディーナ 返し馬 食いしばるミルコ、叫ぶ松山 アルアイン 皐月賞の日は相馬野馬追春競馬と涌谷東北輓馬競技大会が被る(更に馬事公苑では関東学生レースホースカップもある)ので毎年どこに行くか悩ましいのですが、今年はファンディーナが出るということで皐月賞にしました。
フラワーカップと同じ晴れた中山のスタンド前発走、自分の観戦場所もフラワーカップ時と同じゴール前ラチ下ということで、パドック~返し馬まではフラワーカップをやり直しているような不思議な感覚でした。ファンディーナがフラワーカップ時より馬体を少し減らして少しだけカリカリしていたのと、相手が大幅に強化されたところが前走と違いましたが、返し馬では前走同様に鞍上とのコミュニケーションがしっかり取れているように見えました。
レースでは直線入り口でオッと思わせるも後続に交わされて7着。POGだとか非社台のクラブ馬の星だとかいろんな期待を勝手に背負わせていたので(馬も関係者もそんなものは背負っていない)残念と言えば残念なのですが、ダンビュライトにマークされながらも本当に勝ってしまうかもと思わせる走りで、ファンディーナの春の牡馬クラシック挑戦には本当に楽しませてもらいました。ただ、春に牝馬クラシック出走できなかったことが秋の3歳牝馬重賞を回避しづらくしてしまい、準備が整わない秋3戦を招いてしまったようにも見え、それが残念です(エピカリスも似たような事情に見えます)。先が見えない休養に入っていますが、この馬が示した可能性に相応しい未来が待っていればと思います。
勝ったアルアインは、ムーアが追って追って追って追って直線伸ばしていたデビュー戦の印象が強く、G1を勝つには外国人騎手が必要だと思っていました。クラシックまでにそういう難儀なところを解消してくるあたり、流石ノーザンファームと池江厩舎です。
鞍上の松山騎手は何か叫んでいるのか、撮影したどのカットを見ても口を大きく開けていて、見返す度に笑ってしまいます。アドレナリンがドバドバ出ていそうです。逆に2着のミルコは直線ずっと歯を食いしばっています。

2017.05.05 船橋競馬場 かしわ記念 コパノリッキー 武豊

コパノリッキー コパノリッキー 揉まれ脆いコパノリッキーが1番枠から出遅れたところで「おっしゃ!」と思ったのですが、6番手を揉まれず単騎で進んだコパノリッキーが外から差し切って快勝。コパノリッキーでこんなこと出来るのかよ。参りました。
2018年からは船橋競馬通年ナイターによりかしわ記念もナイター開催になるようで、船橋の晴天下での交流重賞がなくなってしまい寂しいです。船橋はこどもの日のかしわ記念秋分の日の日本テレビ盃と、祝日の青空の印象が強い競馬場でした。ハートビートナイターでネット投票の売上アップしているようで何よりですが、正直今の船橋ナイターは寒くて暗くあまり楽しい開催ではありません。船橋ナイターを推し進めたのは川島正行調教師ですが、師はもっと華やかなナイター開催を思い描いていたはずです。まだ船橋ナイターは始まったばかりなので、今後徐々に楽しい開催になっていけば良いなと思います。

2017.05.27 東京競馬場 葉山特別 ムーンクエイク C・ルメール

ムーンクエイク コパノアラジン 翌日のダービー並びのための参戦。
紳士のムーンクエイクが勝ったり(この馬は初勝利も見てる)、藤田菜七子騎手が勝ったりと見どころあり。特に菜七子騎手のコパノアラジンは押して押して先手を主張しての逃げ切りと、騎手が仕事した結果の勝利でお見事でした。

2017.05.28 東京競馬場 東京優駿 レイデオロ C・ルメール

レイデオロ いくら皐月賞差し損ね組が良いとはいえ、前走皐月賞1-4着馬がいるのにそいつらを差し置いて皐月賞5着のレイデオロが2番人気で6着のスワーヴリチャードが3番人気(1番人気は青葉賞馬)。「最近の競馬ファンは馬券が上手になったから(馬券上手しか残っていないから)オッズが辛い」とよく聞くし僕も言うのですが、レイデオロ2番人気5.3倍で獲るのを馬券が上手と本当に言って良いのか。オッズとの付き合い方、今後の課題です。2018年のダービーもこういう形のオッズになるのなら、もう一度ベタに皐月賞上位から入ってみようかしらと現時点では考えています。まあ◎ペルシアンナイトだった僕の単なる負け惜しみですが。1コーナー回る前には口の紐がほどけてヒラヒラしてしまっていて、ペルシアンナイトにはかわいそうなダービーでした。藤沢和雄先生ダービー制覇おめでとうございます。

2017.06.04 東京競馬場 安田記念 サトノアラジン 川田将雅

サトノアラジン サトノアラジンは池江調教師が歴代最高クラスにずっと推してたすばらしい馬ですが、僕は最後まで馬券の相性がとことん悪かったです。ばかー!

2017.06.10 東京競馬場 3歳未勝利 クイーンズスタイル(14着) 井上敏樹

出資馬クイーンズスタイル号が出走する1Rの応援に東京競馬場へ行きました。2歳時に逃げて3着→5着のときには勝ち上がる目も見えていましたが、その後は芝で9着、ダートで13着、12着と良いところがなく、精神的な問題が大きいためダート適性も測れないまま迎えたダート3戦目です。残り時間もわずかですので、芝で行くかダートで行くかの見極めは正直1回東京までに済ませておきたかったところです。
レースは中段から3角で追い上げようとするも直線で反応なくなり14着。良かったころの芝で逃げる形に戻してあと1,2戦どこまでやれるかどうかといったところ(次走福島芝2000を西田騎手で逃げて14着。中央登録を抹消しサラブレッドオークション経由で大井へ)。どよんとした気持ちで東京競馬場を後にし、広尾へ向かいました。
写真は広尾のカルネヤ・サノマンズの旨味の暴力カツサンド。夜まで余韻が残ります。競馬場ではパドックから引き上げまでクイーンズスタイルの写真を撮っていたのに、データが電子の闇に消えてしまいました。HDDにコピーしたつもりでSDカードをフォーマットしたものと思われます。しょんぼり。 f:id:karasi-gj:20180111005704j:plain

2017.06.28 大井競馬場 帝王賞 ケイティブレイブ 福永祐一

ケイティブレイブ 内馬場で観戦。先行前残り決着想定でケイティブレイブクリソライトのW本命馬券を握っていましたが、ケイティブレイブが出遅れてしまったため、発走から10秒でクリソライトが頭を獲るしか当たり目がなくなってしまいました。クリソライト先頭で迎えた最後の直線、アウォーディーの追撃を振り切れってくれと「トサキ!トサキ!トサキ!トサキ!」を連呼するも、2頭をまとめて大外から無慈悲に差し切る1頭の馬。「終わった…」と落胆するもよく見るとその馬がまさかのケイティブレイブで、綺麗に3連単的中。なんじゃそりゃ。競馬は検討すべき要素が多すぎて全部をピタリと当てるのなんて無理ゲーというのをたまに聞くのですが、僕の馬券が当たるときは大体「複数の読み違えが幸運な噛み合い方をしたとき」か「(血統・枠順・騎手・能力など)なにかひとつかふたつの要素が他の要素を全部うっちゃったとき」なので、お互い挫けずに頑張りましょう。