2017年後半期の競馬場
2017年後半期の競馬場現地振り返りです。
2017.07.17 浦和競馬場
パカパカコバトンを買いに浦和競馬場へ。尻の穴から手を突っ込んで口をパカパカさせられるわけではないみたいです。油断するとムチが視力検査のアレみたいに見えます。ビール飲んで焼き鳥おにぎりモツ煮を食べながらの酔っぱらい夏競馬をふらふらと楽しみました。若手の櫻井騎手、良いんじゃないでしょうか。
2017.08.02 川崎競馬場
スパーキングサマーカップでも行くかーと思って水曜休み取ったら夏の変則日程でこの週は火曜重賞という罠に嵌りました。最終前に撤収し、蒲田の名店「居酒屋みつるちゃん」でインスタ映えするウィンナーとインスタ映えするハムカツを食べました。良い休日です。
— karasi_gj (@karasi_gj) 2017年8月2日
馬券は負けてもハムは勝つ pic.twitter.com/LgUA06vWoe
— karasi_gj (@karasi_gj) 2017年8月2日
2017.09.18 中山競馬場 セントライト記念 ミッキースワロー
前走1000万下負けの見知らぬ謎のトーセンホマレボシ産駒がサトノクロニクルを抑えて2番人気に指示されていてしかもルメール騎乗の皐月賞馬をしっかり負かしていたので「夏競馬ちゃんと見なきゃな」と反省したのですが、よく見ると春に京都新聞杯で5着に入った馬だったので春競馬もちゃんと見ていないことがバレてしまいました。
2017.09.24 中山競馬場 オールカマー ルージュバック
内から抜けてくるルージュバックとか聞いてないよ。マイネルミラノの4着に苦笑いするしかありませんでした。ルージュバックには来年の京都大賞典も制して天皇賞(秋)トライアル3冠をやって欲しかったけど2017年で引退してしまいました(それはそう)。腿上げのように前脚が上がる、楽しい調教映像がもう見られなくなるの寂しいです。
2017.10.08 東京競馬場 毎日王冠 リアルスティール
毎日王冠から「秋競馬が始まる」という感じがします。Twitterを始めたのも毎日王冠の日(カンパニーの年)だったので区切りの日という感覚が強いです。◎リアルスティールから1銭にもなりませんでした。
2017.10.08 東京競馬場 ジョッキーベイビーズ
川崎の佐藤博紀調教師(元騎手)のお子さんが最後のジョッキーベイビーズということで応援に。静岡や長野の草競馬大会でよく見ていて、年々上手になっていくのでちょっと情が入っています。レースは4着で残念ながら優勝とはなりませんでしたが、将来がとても楽しみです。
2017.10.15 東京ハイジャンプ オジュウチョウサン
関東の競馬場で最後の直線に置き障害が設けられるレースは年間5レースしかないのに(ペガサスJS、中山GJ、東京JS、東京HJ、秋陽JS)大体天気が良くないのでお天気様はちゃんと仕事して欲しいです。雨を切り裂いて低い姿勢で標的を追いかけるオジュウチョウサンは猫科の肉食獣のようでした。
オジュウチョウサンには突き放されたものの単騎2番手から大逃げのタマモプラネットをきっちり差して2着に入ったグッドスカイ森一馬騎手、今年だいぶ上達しているのではと思いました。
2017.10.18 浦和競馬場 埼玉新聞栄冠賞 カンムル
日本三大美女の1人黒澤ゆりかさん(あとの2人は永尾まりやさんと竹内由恵さん)が騎手服でトークショー&撮影会をするということでヒガシウィルウィンがジャパンダートダービーで中央勢を退けるなどハイレベルと言われる南関クラシック世代の期待馬カンムルを見に浦和競馬場に行ってきました。12:20に到着すると「南関ガールズ撮影会は4R終了後に行います」と書かれた看板が立て掛けられていました。4Rは11:55発走です。船橋競馬やJBCのサイト、出演者のSNSにも撮影会は何時にどこでやるとかまったくアナウンスがなかったのでふざけんなよと思いました。競馬場へは出来るだけ早く到着しましょう。
タイムズアローの蹄がボコッと瘤のように膨らんでいたのにビビりました(3番人気4着)。ときどきこういう蹄に異常のある人気馬を見つけるのですが、大体3~5着の印象で、蹄のせいなのか違うのか判断がつきにくいです。派手に沈んでくれたところをドヤりたいのですがなかなかうまくいきません。
タイムズアロー両前エクイロックス、左後ろなんか腫れてる。 pic.twitter.com/tXJl0ssIZr
— karasi_gj (@karasi_gj) 2017年10月18日
東京トゥインクルファンファーレコバトンლ(⊙ө⊙) pic.twitter.com/niMtgUQ3wZ
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2017.10.21 東京競馬場 富士ステークス エアスピネル
馬場が向かなそうと思いつつ「でもハービンジャーだし…」と悪手を承知で行った◎ペルシアンナイトはやはり馬場が向きませんでした。最近の武豊さんのヘッドワークには唸らされます。
2017.10.29 東京競馬場 天皇賞(秋) キタサンブラック
「4歳秋に天下を獲ったチャンピオンは5歳で衰える」という僕が競馬始めた頃のチャンピオン・ゼンノロブロイ師匠の教えに従い打倒キタサンブラックで臨む2017年秋古馬王道G1の初戦。キタサンブラックの出遅れが見えたところで「よっしゃ!」となりワクワクしながら見ていたところ直線入り口でいきなり先頭にキタサンブラックが現れたので混乱しました。サトノクラウンの追い上げも届かないのがはっきり見て取れていたので、「はぁーーーーーーー」とアホみたいな声を出しながら自動人形のようにレンズをキタサンブラックに向ける屍と化していました。その後ウィナーズサークルに引き上げてくる武豊さんの所作が本当に格好良くて惚れてしまいました。完敗です。
2017.11.03 大井競馬場 JBC3競走
JBCレディスクラシック ララベル
真島騎手の長いリーチを一杯に使ったダイナミックな騎乗フォームが好きなので、この交流G1勝ちは嬉しいです。中央競馬なら東京競馬場のダートコースの直線で見てみたいです。
JBCスプリント ニシケンモノノフ
4角寄りの直線で撮ったのですが、イン突きで勝たれてしまったため勝ち馬ニシケンモノノフまったく写らず、速攻で内馬場へ移動して遠くからフライングディスマウントを狙いました。超望遠が欲しい。
JBCクラシック サウンドトゥルー
2017.11.18 東京競馬場 東京スポーツ2歳ステークス ワグネリアン
ルーカスが来たら感度を上げて高速シャッターで止める、ワグネリアンなら低速シャッターで差し切る末脚のスピード感を流し撮る、という方針を事前に決めていて、ワグネリアンが来たので流し撮りにしたのですが、ワグネリアンが外から差し切るところを流したかったので「そうじゃないんだよ」となりました。あんなに早く先頭立って突き放すとは思いませんでした。状況に対して柔軟に対応できなかったし、流し撮り自体もゼッケンまでブレているしで、反省しきり。悪天候で暗い東京競馬場の流し撮り大体失敗しています。寒くてめんどくさくてもちゃんと設定を追い込まないといけません。
2017.11.23 浦和競馬場 浦和記念 マイネルバサラ
スタンドが解体されている途中でなかなかぐっとくる風景になっていました。
レースの感想は「あっ、そうなの…」としか言いようがないです。
2017.11.26 東京競馬場 ジャパンカップ シュヴァルグラン
昼に到着しても場所なんてないので内馬場へ。初めて西門から内馬場へ抜ける通路を使いました。写真で改めて見るとG1のお客さんの数と密度やっぱりすごいですね。大外枠からインを突いてきたヤマカツエース池添謙一は信頼できる男ですな。
2017.12.02 中山競馬場 ステイヤーズステークス アルバート
ステイヤーズステークスの日は馬事公苑で関東学生レースホースカップという馬術大会がありそちらに行くことが多いのですが、馬事公苑が改修工事に入ったため去年からステイヤーズステークスに来ています。
世界のトップオブトップジョッキーであるライアン・ムーアのガチ追いが、かぶりつき特等席で観られるのに入場料200円で午後到着でも余裕というのは神イベントとしか言いようがありません(おたくはコス・パにうるさい)。堀厩舎が有馬記念やる気ないのと朝日杯が阪神に移ってしまったのとで、ライアン・ムーアの重賞でのガチをゴール前ラチ下から体感できるの1年でこの日だけなんです。
ムーアのアクション、前へ伸ばす動作が大きく力強いのはわかっているのですが、近くで見ると想像より数段速くてびっくりします。マキバオーのキツツキ戦法って再現してみたらこんな感じなのでしょうか。そして昔の拍車騎手のように脚が前後に大きく動いており、上半身も自由にガシガシ動く中で一体どうやってバランスを取っているのかかなり謎です。膝?ふくらはぎあたり?でガッシリ挟んでいるのかしら。
実際にライアン・ムーア騎乗のアルバート号が僕の目の前を通過するのはほんの一瞬なのですが、その瞬間は風が吹いてきたように錯覚するほどの迫力があって、レースが終わったときには良いものを見た満足感がありました。ファタモルガーナ蛯名が思い切った仕掛けをした去年と違い、レース単体としては他馬が無抵抗すぎて塩レースもいいところでしたけどね。アルバートは来年もステイヤーズステークスに出てくるのでしょうか。また来年も中山芝重賞でライアン・ムーアを体感したいです。
あと、ライアン・ムーアさんは馬を撫でる手がエロいです。
2017.12.13 川崎競馬場 全日本2歳優駿 ルヴァンスレーヴ
このレース始まって以来の好メンバー。そんなにペース緩くなかったのに捲って突き放す強い内容で、最後の直線でも耳が寝ないで遊んでいるのはまだ馬に余裕があったのでは。川崎競馬場は「Road to Kentucky」を全面に出したキャンペーンを展開していたので勝ち馬はケンタッキーダービー出場権貰えるのかと思いきやヒヤシンスステークスよりも貰えるポイント少ないそうでズコーってなりました。ヒヤシンスステークスも勝って海渡って欲しいですね。
ダートでは他に、ブルーコンコルドの母にブライアンズタイム→キングカメハメハ→ゴールドアリュールと重ねてきた”ぼくがかんがえたさいきょうのだーとけっとうば”感のあるゴライアスに期待しています。
2017.12.23 中山競馬場 中山大障害 オジュウチョウサン
去年に続き内馬場の5号障害から。去年は2強が並んだ飛越を撮れるここがベストポジションでしたが今年のベスポジはアップトゥデイトに襲い掛かるオジュウチョウサンが撮れる4角~直線でしたね。
5号障害付近、映像がないのと風で聞き取りにくい実況とでレースの大勢はなかなか把握できないのですが(携帯ラジオを用意しようと思って毎年忘れる)、微かに聞こえる実況とスタンドの歓声で何かが起こっているのはだいたいわかりました。大生垣障害を飛越するアップトゥデイトを遠目にみとめてから後続が飛越するまでの間隔の長さに、「ウホホホホホホ」と謎の笑いがこぼれてしまいました。レースが進むにつれて僕も観客もボルテージがどんどん高くなっていき、2頭が最後のバンケットを上がってきたときはファインダーを覗きながら「ウオオオオオ」と叫んでいました(オタクは何かを評価するとき自然に声が出たかどうかを重要視する)。
道中どれだけ2強の間隔が開こうともオジュウチョウサンは差し切ると思って見ていて、最終障害を飛越した後の差を見ても「オジュウチョウサンが差し切る」と思っていましたが、「いやこれ残ってしまうんじゃないか」「まさか」と感じる瞬間が最後まで何度もやって来て、この上なくスリリングなレースでした。
アップトゥデイトの林騎手はレース後「時代を間違えた」とコメントしたそうですが、おかげでこんな勝負が観られたわけですから、1ファンとして無責任に「この2頭が同じ時代で良かった」と言いたいです。
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口取り撮影が終わって列が崩れるタイミングで自然と拍手が送られる光景というのを、僕は初めて観ました。
2017.12.24 中山競馬場 有馬記念 キタサンブラック
打倒キタサンブラック最終戦(馬券は特定の馬との勝ち負けを勝手に設定して争うものではない)。2016年の有馬記念は「キタサンブラックはめちゃくちゃ強い。しかしサトノダイヤモンドはおそらくもっと強いし、もっと強くなる。」というコンセプトで戦ったのですが、そのときに「4歳で天下を獲ったチャンピオンは5歳で衰えるからキタサンブラックが来年も人気なら蹴っ飛ばしていく」という方針を決め、返り討ちに合ってきた2017年でした。
◎サトノクラウンで敗れた天皇賞秋時点では「いやーキタサンブラック強かった!参った参った!」と呑気なことを言いながら謎の満足感に包まれていて、有馬記念も「キタサンブラックに玉砕覚悟で歯向かって、華々しく散ろう」などとお花畑なことを考えていたのですが、この日は玉砕どころか勝負の土俵にすら乗せてもらえませんでした。
ライバル達が後ろで何も手出し出来ないままの逃げ切りは、武豊さんに「一年間キタサンブラックを見てきて、この枠順の並びを見て、それでもまだ逆らうんだ。それならもう知らないよ(笑)」と笑われたような気持ちになりました。同じ完敗でも、天皇賞秋のような清々しい完敗ではなく、じわじわと効いてくる苦い完敗です。
結局僕はこの稀代の名馬の、今までに見たことのない種類の強さを受け止められないまま見送ることになってしまいました。引退して年を経るにつれその偉大さがじわじわと身に染みてくる、ウオッカのような存在にこれからなっていくのでしょう(現役時は圧倒的ダイワスカーレット派でした)。
この日の有馬記念で2017年の馬券収支がマイナスに転じてしまいました。強い人気馬ばかりを買っていても勝てるわけではないのでキタサンブラックに逆らったことは後悔していませんが(4.5倍2番人気◎スワーヴリチャードが適切であったかはさておき)、今後こういうスターホースと向き合う度にキタサンブラックを思い出すことになるのでしょう。
次の有馬記念がどのような勢力図になっているかはまったく想像つきませんが、2018年のクラシック戦線は輪郭がおぼろげながら見えてきています。現時点では「450kgのピッチ走法にダービーは勝てない」と思っているのですが、2018年どんな中央競馬になるのでしょうね。
2~4番手で動けず後続のフタになっただけの栗東中堅組への不満は、酒飲んで愚痴っていつ内にどうでも良くなっていました。ただ、福永祐一シャケトラは結果が出ないのは仕方ないにしても、ここ2戦ただ回ってきただけで人馬に経験値が何も蓄積されていなそうなのが残念です。福永と川田を煮ています。 pic.twitter.com/iNwd5z00oR
— karasi_gj (@karasi_gj) 2017年12月24日
2017.12.29 大井競馬場 東京大賞典 コパノリッキー
パドックで調子の良さそうなインカンテーションから購入するも(パドック出てきてからオッズがどんどん下がって行ってた)良いところなく。コパノリッキーのラストラン勝利で大団円。ゴールドアリュールの強さと脆さがよく表現された名馬でした。